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zoom RSS iPod日記(429)-故郷の町が被災して(1)

<<   作成日時 : 2011/08/10 11:51   >>

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 1月の中旬にブログを書いた後、ツイッターのみを続けてブログは、書かないままであった。
 その間に3月の東日本大震災があった。それをきっかけにツイッターの威力を再確認した。いざという時に自分が欲しい情報を得られるのである。ブログよりは有用だし、気軽に書けるのがいい。
 しかし、140字という枠の中には書けないものもある。

 3月11日の午後、卒業式の予行の日の放課後、これから3月の生徒委員会がそろそろ始まろうかと言う頃に突然大地震が来た。私は職員室のファックスのそばに席があるのだが、食器棚が倒れるのを必死に支えるので、精一杯だった。避難訓練のように校庭に避難させた後、校長の指示で生徒を待機させたり、下校させたりしたのだが、校舎を見回っている時に職員室に戻ってみると、大型液晶TV に仙台平野の沿岸部に大津波が押し寄せている様子が中継で映し出されていた。岩手県の沿岸部にあり、津波の被害に何度もあっている大船渡にある実家とそこに住んでいる両親のことが心配になった。心配なので、携帯電話で何回か電話をしてみたが、全く繋がらなかった。
 帰ろうとしても電車が動かないので、職場に置いてあった自転車で13kmあまりの道を1時間かけて帰宅した。鎌ヶ谷の自宅にも一切電話が繋がらなかった。
 翌日は土曜日だったので、1日中TVを見ていた。中継の中で大船渡の様子が中継で放送されたことがあった。大船渡町の沿岸部のサン・アンドレス公園の近くの大津波の襲来の模様も放送された。この時に実家が流されたことを確信した。実家は、アンドレス公園から100mぐらいしか離れていないのである。
 両親の安否がわかならい。行こうにもガソリンスタンドがほとんど開いていない。生きているらしいという情報は、実家の隣のKさんがガソリンを得るために1時間半もかかる遠野に行き、たまたま携帯の電波が入り、大船渡小学校に避難しているのを見たというメールを陸前高田出身の叔母にメールで知らせて来たので、それをその叔母の夫である叔父からメールで知らされたのが、3日ぐらい経ってからだ。その2日ぐらい後にも大船渡市の赤崎町に住んでいる叔母から叔父の所に衛星電話があり、大船渡小学校に両親が避難しているという情報が入った。とにかく両親が無事らしいというので、それを信じていた。
 母が市役所に設置された臨時の衛星電話から弟宅に電話が入ったのが5日後、父から直接自分の携帯電話に電話をかけて来たのが6日後だった。生の声を聞いて安心した。それまでは、噂や又聞き情報でしかなかったのだ。生きているらしいというのは合っていたが、大船渡小学校に避難していたというのは、実はガセネタであった。実家から歩いて5分の所にある大船渡小学校は避難場所に指定されているが、今回の大津波ではグラウンドが津波に襲われて校舎こそ流されなかったが、浸水して避難場所としては使えなかったのである。
 直接電話が繋がって居場所を聞いたら、立根町に住んでいる叔母宅に避難していることがわかった。
 被災して5日目ぐらいに1度兄弟3人で大船渡に行こうとしたが、ガソリン不足と電力不足、物不足が予想以上に深刻だったので、諦めた。
 私が実際に大船渡の地に足を踏み入れたのは、2週間後の3月25日であった。立根にある叔母宅に行く前に大船渡町にある実家に行ってみた。
 国道45号線を盛町の駅前の辺りから旧道を走ったら、盛町の約3分の1ぐらいが津波で壊滅状態だった。大船渡町に入った。町は、廃墟のようだった。戦争の後は、こんな感じだったのかなと思わせるような惨状だった。廃墟のようになった駅前を通り、浜町にある実家に行こうとした。冷凍工場の鉄筋コンクリートの建物は残っているが、実家の前の道に警察の船「さんりく」が打ち上げられていて実家の前に行けなかった。
 回り道をして旧大通りの道を通って実家の方に行ってみた。瓦礫の中に実家の土台が見つかった。実家の敷地には流された軽自動車があり、それには赤いスプレーの文字で3/20×という印が書かれてあった。多分ここで遺体が発見されたという印だと思った。こういう赤いバツ印が残っている建物に所々書かれてあったのが印象に残っている。
 大船渡の町が8割方壊滅していた。故郷の町がなくなった。回りの山々は変っていないが、幼い頃から慣れ親しんだ風景がなくなっていた。
 今でこそこうやってその当時のことを書いているが、実際その場に立った時は、言葉を失った。
                                         (つづく)

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